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ルルル・シルク製品

シルク100%羽衣ショーツあなたのもう一枚の皮膚のように、スッと体に馴染んでくれる、懐かしい未来の着心地
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ルルル製品の特徴

 

シルクのあれこれ

 

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シルクのあれこれ

 

シルクの特徴

シルクの特徴

 

はじめに
シルクは、その歴史は五千年以上と言われており、野生の蚕(カイコ)が存在しないように、天から人間だけに贈られた 蚕 (天の下さった虫) の殻である繭(まゆ)から作った繊維です。

蚕の繭(まゆ)と、シルク繊維
出典:http://www.pref.gunma.jp/contents/

 

シルクの特徴

 

シルクは、そのためシルクロードが発展したように、人類歴史に大きな影響を与えました。

シルクロード
出典:不明

 

シルクの長所

(注意:ここで言うシルクとは、天然100%のシルクの事です)

シルクは、人間の皮膚と同じ18種類のアミノ酸から構成されているので肌と相性が良く、なめらかな肌触り、美しい光沢、染色後の鮮やかな発色があります。
シルクは、水分を調節する貯水ダムのような親水基分子が多くあり、綿の約1.5倍の吸湿性・保湿性・放湿性に優れており、湿った夏や乾いた冬に素肌の程度な潤いを保ち、細菌の繁殖を抑え、アトピーや床ずれなどの防止と治療に効果があります。
シルクは、繊維間に細かい気泡が存在するため断熱性に優れ、冬暖かく夏爽やかな着心地があります。(この気泡は火災時等の毒ガス対策の簡易マスクにも役立ちます)
シルクは、化繊と較べて静電気を起しにくいのでピリッとくる不快感もなく、チリやホコリを寄せ付けにくい繊維です。
紫外線に弱い蚕を護る殻としての機能も果たす繭から、シルクはつくられます。そのためシルクはUVカット効果に優れています。
シルクは、化繊が約200度で燃えるうえ有害物質を発生するのに対し、300~460度にならないと燃えない高い難燃性があるうえ有毒物質も発生しませんので、万一の火災時等に火傷の危険性も軽減します。
シルクは、細い糸で作られており弱いように思われますが、シルクの引っ張り強度は羊毛や綿よりも強い素材です。
シルクは、上記のさまざまな長所を活かすことで、2014年6月に医療用ガーゼとして正式に医療認可がされました。(綿ガーゼと較べて傷の治りがかなり早く、ガーゼをとるときも痛くありません)

 

シルクの短所

(注意:ここで言うシルクとは、天然100%のシルクの事です)

シルクは、優れた素材ですが短所もあります。それをよく理解すれば、末永くご愛用できます。

シルクは摩擦に弱く、表面の粗い場所に座る時などに、注意が必要です。また、ムシに刺されて掻く時も、シルクの上から直接掻くと、シルクによくありません。
シルクは、普通に洗濯機で洗う事が出来ません。手で押し洗いをし、干す時は陰干しをして下さい。
シルクは紫外線から素肌を護ってくれますが、シルク自体が紫外線を吸収するので、長時間日光干しすると変色してしまいます。
シルクは普通の生地より縫製が難しく、そのため高価になりがちです。

 

シルクの洗濯方法

シルクの洗濯方法


シルクの洗濯方法

 

シルクを洗濯機で洗う
(注意:ここで言うシルクとは、天然100%のシルクの事です)

(1)洗濯機で洗濯する
弱水流で洗うコースを選んでください。
ただしメーカーや機種によって呼び方の名称がいろいろあります。
ドライコース、ソフトコース、おうちクリーニング、上質おうちクリーニング、手洗いコース
などです。

弱水流で洗えるコースのある洗濯機を選択しよう
(電気店やメーカーにご相談ください)

参考)
念のためですが、ドライコースといっても、いわゆる「ドライクリーニング」とは違います。

(2)洗剤を選ぼう
シルク専用の洗剤が販売されています。
しかしそれだけのために費用も要りますし、置き場所も要ります。
そこで液体の中性洗剤であればOKです。
これだと綿製品などにも多目的で使えます。
仮にそれで手を洗っても大丈夫なものを選びましょう。
シルクを誤って普通の洗剤で洗うと、ゴワゴワしてシワになります。
その場合、液体中性洗剤で洗い直してみてください。

参考
「洗濯用洗剤 海へ...」がんこ本舗
旅行中などには、シャンプーで代用してください。

(3)必ず洗濯ネットに
シルクの洗濯には、必ず洗濯ネットを使いましょう。
ネットに入れるとき、可能なら裏返して入れた方が長持ちします。
洗濯ネットには様々な種類がありますので、衣類に応じて使い分けましょう。

色々な洗濯ネットがあります。
(写真はあくまで参考です)

参考)
綿の衣類と一緒に洗っても構いませんが、シルクだけは独立のネットに入れましょう。その場合、当然ですが色落ち・色移りに特に注意する必要があります。もちろん漂白剤使用は厳禁です。洗濯時間も、洗濯ものの量などに依存しますから、工夫しましょう。

(4)乾燥は陰干しに
シルクは紫外線に弱くて退色したりします。(紫外線は曇りの日でも結構多い)シルクは人間の皮膚に近い成分なので、「日焼け」するわけですね。必ず風通しの良い所で陰干し にしましょう。遠心脱水機はごく短時間ならOKですが、温風使用の乾燥機はNGです。

 

シルクの静電気

<要点>
雷ゴロゴロ    ピカッ!   ドド~ンッ…
じつはこれ、雲の粒がこすれ合って静電気が発生したのが原因だそうです。衣類の静電気も、衣擦れによって発生しますから、規模は小さいけど同じです。
「静電気は摩擦で発生!」
ただし同じ摩擦でも、衣類の素材の相手によって、静電気の極性や発生量が違うのです。それを序列化したものが次の「摩擦帯電列」(摩擦で帯電する素材の序列) の表です。
(分かりやすくするため、衣類の素材を緑の四角で囲みました。)

 

シルクの静電気

 

この摩擦帯電列の、特に例1)~例3)をご覧ください。よく、「○○は静電気がおきやすい素材で、□□はおきにくい素材」とか聞きます。しかし実 は、そんな固定的な結論はないのです(実験でそのようにみえても、それは摩擦する布が固定だからです)。もっと相対的に考える必要があります。

着合わせが重要です。シルク以外で、「綿」と「ウール」だとしたら摩擦帯電列で、シルクは綿とウールの中間にあり、どちらにも距離が近い。
シルクは静電気の起こりにくい素材と言えます。

しかし「ポリエステル」との組み合わせでは静電気量は大きくなります。
 「シルク」素材 と「ポリエステル」素材 の着合せは静電気量が大きい。この場合、シルクは(+)に帯電します。そこでそれを中和するため、シルクが(-)に帯電しやすい「ウール」も着合せると か。つまり、ウールとシルクとポリエステルということです。

ポリエステルは、摩擦帯電列でかなり外れたところにあります。静電気という観点からは、ポリは避けた方がいいのかもしれません。表地がシルクで裏地がポリエステルのドレスなど、静電気に弱い方は気を付けて選びましょう。

摩擦帯電列から、「静電気に弱い方」とは、次のように推定できます。

●衣服にかかるロングヘアーの方 (「人毛」の位置参照。髪を上げている方はOK。)
●木材で「ない」建築物にお住みの方 (「木材」の位置参照。「人体の皮膚」の隣。)
●プラスチックなどに接触の多い方 (その一種の「塩化ビニル」の位置参照。)

シルクなど自然素材の衣服を着て、自然食を食べ自然な環境に住む。これが静電気対策の自然でシンプルな解答のようです。

 

シルクの汗染みと防ぎ方

シルクの脇汗の染みを落とす方法
シルクの肌着の脇汗の染みを落とす場合、アルカリ性の強い漂白剤を使うと、繊維が溶けてしまうのでご注意ください。
汗をかいたまま放置しておくと染みの原因になりますので、汗をかいた時は洗濯をこころがけてください。

シルクの汗染みと防ぎ方

 

汗の成分
汗腺にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類があります。
エクリン汗腺
(99%が水分で、残り1%は溶けた塩分やミネラルで、弱酸性)
アポクリン汗腺
(ほとんどが水だが、脂肪、タンパク質等も含まれ、弱アルカリ性)

アポクリン汗腺は皮脂腺とともに「毛穴」のなかにあります。ここから出る汗には脂質(脂肪)、タンパク質、鉄分、アンモニア、尿素などが含まれており、それらが汗染みの原因となっているのです。

脇の汗染み原因 = (アポクリン汗腺 + 皮脂腺)の分泌物 + 細菌
襟の汗染み原因 = 皮脂腺の分泌物 + 細菌

アポクリン汗腺は、ワキの下、おへそ周り、乳首(乳輪)、陰部、外耳道などの周りにしか分布しないそうです。因みに、たんぱく質や脂質などの成分は皮膚にいる常在菌によって分解されるときに、腋臭や加齢臭といった臭いの元を発生するといわれています。(引用:http://cosme-mens.net/sweat-gland/

 

シルクの汗染みと防ぎ方

 

良い汗をかこう
1) 運動かサウナ等でたっぷり汗をかこう!(後は良い水を補給)

スウェットスーツ等を着て日常的にトレーニングをしてタップリ汗をかいておけば、あるいはサウナと水風呂を交互に入ったりすれば(温冷交互浴は汗腺や皮脂腺が拡張・収縮して効果あり)、汗染みの元になるような汗の成分が薄まるような経験があります。

2) 和食を中心に食べよう!(味噌・納豆等の発酵食がお勧め)
和食は「水」がベース (それに穀菜食・海産物)
洋食や中華は「油」がベース (それに動物性の油脂)
つまり「水と油」の違いがあります。脂っぽいものを食べること での典型的な結果は、”ニキビ”です。次の画像は、8年間ミスユニバース日本代表公式栄養コンサルタントを務めたエリカさんに関する新聞記事(左)とTV ショット(右上)、それに理想的和食サンプルとして紹介された某社員食堂配膳のTVショット(右下)です。エリカさんは15歳の時に交換留学生として来日 し、ニキビに悩んでいた彼女が、田舎の“おばあちゃん”の昔ながらの和食を食していると、なんと1ヶ月でニキビが解消したという驚くべき事実です。彼女は オーストラリア人で、来日するまで“洋食”を食べていたわけで、彼女の場合ニキビはそれが原因だったとしか考えられません。

 

シルクの汗染みと防ぎ方

 

さて和食の話が出たので、ここでご紹介したい「事実」があります。現在の栄養学では三大栄養素として「炭水化物・たんぱく質・脂質」があります。さ てこの「脂質」ですが、脂によって融ける温度が違うことを現在の栄養学は無視して、「いっしょくた」に同じ脂質として扱っているのです。ためしてガッテン のTV番組で紹介されたものですが、「ハンバーグは作りたては美味しいのに、何故さめると不味くなるのか」ということで、3種類の脂が融ける温度を比較した実験です。
実験結果は、
牛の脂は約50℃で融ける
豚の脂は約40℃で融ける
鶏の脂は約30℃で融ける
つまりハンバーグが常温になると固まってジューシーさがなくなる。だから朝作ってお昼の弁当に入れたハンバーグは美味しくなくなるのだ、と。

しかし実験結果は逆のことも示しています。
牛の脂は約50℃で固まる
豚の脂は約40℃で固まる
鶏の脂は約30℃で固まる
そして人間の身体の内部体温は37℃です。豚脂はグレーゾーンですが、牛脂が体内で固まるのは必至!これらを好んで食べ続けていては、良い汗はかけそうにありませんね。

3) 瞑想をしよう!
ヨガや座禅で長時間瞑想した経験のある人なら成る程とお思いで しょうが、瞑想をすると汗がサラサラとなって、熟練者は金色っぽいキラキラした汗となることすらあります。科学的には脳波がアルファ波となり、エンドル フィンという脳内ホルモンが分泌されます。この脳内ホルモンは、ストレスを低減・解消する働きがあります。ストレスを受けたら「冷や汗」をかくでしょう。 その反対で、良い汗をかけるわけです。

4) 少食で節制しよう!
当たり前ですが、たくさん食べたり飲んだりすると、排泄物や分泌物が多くなります。良い汗をかくには、暴飲暴食は慎みましょう。

 

シルクの色落ちと防ぎ方

色落ちの原因
残念ながら天然素材のシルクは、基本的に色落ちしやすく(特に濃い色)、以下のような原因が考えられます。

水濡れ(雨の日の着用)、(水濡れと近いが「汗染み」参照)、日光(紫外線が犯人)、摩擦(特に濡れた状態で)、シワ(基本的に摩擦と同じ)
不適切な洗濯方法(「洗濯方法」参照)
もう少し詳しく述べると、◎ 水分(H2O)+  空気中の酸素(O2)+  日光(紫外線)
⇒ 過酸化水素
(活性酸素 H2O2) [酸化力があり漂白剤にも使用]
⇒ ヒドロキシラジカル
(活性酸素 ・OH) [最も強力な酸化力]
というように染料や生地を酸化させ変質させてしまうからだと考えられます。以上は化学的変化ですが、物理的には、
◎ シワ・摩擦⇒ 毛羽立ち等
⇒ 生地表面の光の反射を変化させたり、繊維内部の染料が行き渡ってない部分が露出
という現象が起きるからです。

 

シルクの色落ちと防ぎ方

 

色落ちの予防
シルクを着て外出するのに、やれ雨の日は濡れるからダメ、晴れた日は紫外線があたるからダメ、と言われたらどうしたらいいの?その問題を解決するためにいろんな技術が開発されてきました。まずどのような「染色法」で作られた生地なのかをチェックしましょう。

【直接染料】
媒染剤を必要とせず直接に繊維に染着する染料。染色法は簡単ですが、堅牢度や耐光性が低いものが多いです。ベトナム製などに多く、色落ちしたり色移りしたりしやすい。

【間接染料】
媒染剤を用いたり還元操作(酸化の逆)を行なったりしたあとで染着する染料。国産品ではほとんどが間接染料で、色落ち色移りに比較的強い。

【友禅染め】
友禅染めは日本を代表する染色法なので、その伝統の技を紹介します。
引用元: http://www.geocities.jp/dazaifushop/dye.htm(「染色作家・斉藤風子先生」のサイト)

水分が色落ちの原因の一つであるのにも関わらず、なんと「蒸し」たり「水洗い」して、“スパルタ”染色しているのです。その結果、色落ちしにくくなるとは プロの伝統の匠技ですね。その「水洗い」なんて、つい十年程前までは、そこらへんの川でやっていたものです。つまり前掲の「染色の工程」11にあたる「水 洗」の工程です。直射日光がダダ当たりの、超“スパルタ”染色法ですね。いわゆる「友禅流し」ですが、有限会社チャネルインサイトより画像を引用します。
引用元:http://www.yuzen.net/kyoto/yuzennagashi/

 

シルクの色落ちと防ぎ方

 

シルクの色落ちと防ぎ方

 

友禅染めがどのくらい色落ちしにくいかを、「ぬれ描き友禅作家・碧三先生」のHPから引用します。引用元:http://ao-kyoto.jp/atsukai.php

 

なお、このHPの引用元「碧(あお)・京都店」に問い合わせてみたところ、上記画像の素材は綿(のTシャツ)だそうです。しか しシルクでも、同様の「耐・色落ち性」があるとのこと。ただしシルクの場合、「洗濯」だけは気をつけてほしいとのことでした。以上から、シルクは優れた染 色法の素材を選び、適切な洗濯方法(本稿「シルクの洗濯方法」)で、汗染み(本稿「シルクの汗染みと防ぎ方」)に気をつけて、大事に愛おしんで扱ってくださいね。

 

シルク製品の保存方法

シルク製品の保存方法

 

保存法
シルクは動物性タンパク繊維ですから、かびや虫食いなどで黄変する可能性があります。よって適切な洗濯を施した後、湿気・直射日光を避けた涼しい所に保管してください。
絹は摩擦に弱いため、原則ブラッシングはしません。しかし毛羽だちを軽くそろえるには、柔らかいビロード等のご使用をおすすめします。
アイロンかけは必ず綿布を当て、温度は130℃位で素早くかけましょう。スチームアイロンはシミの原因になることがあるので、原則使用しません。

保管はよく乾燥させ、ハンガーにかけて洋服ダンスに収納します。クリーニングに出した場合、ビニール袋のままでは通気性が悪いので取り外します。和ダンスしかない場合、収納前にハンガーにかけて湿気をとります。

日光が直接当たるところは厳禁です。照明(特に蛍光灯)の近くも避けましょう。防虫剤は直接布地に当たらないようにして、また2種以上は同時に入れないようにしてください。タンスには乾燥剤を入れたり、時々陰干しして風を当てましょう。

 

シルクのシワとアイロン

シルクのシワとアイロン

 

干し方を工夫すればアイロン不要
シルクは乾きやすく、水分が残っているくらいで干しても、シワにならずきれいに乾きます。つまり風通しの良い日陰で自然乾燥させ、干し方を工夫すれば、アイロンをかけずにすみます。保存も、洋服ダンスに、シワにならないよう丁寧にハンガーにかけます。

 

シルクのシワとアイロン

 

万一のシワのアイロンのかけ方
しかしそれでも万一シワになってしまった時のアイロンのかけ方です。

万一スチームアイロンがない場合は霧吹きを使いますが、充分離してしましょう。シルクは摩擦に弱いので、必ず綿の当て布をし、滑らせず押すようにアイロンしましょう。

 

シルクの歴史

シルクの歴史

 

シルクは中国から
シルクの生産は紀元前3000年~6000年頃も前から中国で始まった といわれています。そしてシルクロード(絹の道)を通じて輸出され、紀元前1000年頃のエジプト遺跡から中国絹の断片が発見されています。紀元前後の古 代ローマでもシルク人気が高まり、法律でシルク製品を禁止したほどだといいます。

ヨーロッパに
6世紀に東ローマ帝国でやっとシルクが生産されるようになり、12世紀 ではヴェネツィアがシルク貿易に力を入れたので、イタリア各地で生産されるようになり、やがてフランスの南東部リヨンがシルク生産の中心となったそうで す。一方シルク国産化に失敗したイギリスでは、中国産の良質な生糸を多く輸入しました。しかしイギリスが中国(清)に輸出できるものは望遠鏡とか、当時それほど中国で需要がないものばかりだったので、イギリスの貿易赤字は膨らんだのです。そしてその穴埋めとしてイギリスは、当時イギリス植民地であったイン ドでアヘンを生産して中国に輸出したのです。これがアヘン戦争へと発展していったのですから、シルク恐るべしですね。

日本へ
日本にはすでに弥生時代にシルクの製法は伝わっていたそうですが、品質 は中国産にはるかに及ばず、日本の上流階級は常に中国産を重宝したので、これが日中貿易の原動力となっていました。しかも室町時代からの戦乱などの影響 で、日本産の蚕はさらに劣悪となってしまいました。しかし平和な江戸時代が到来して、各地で品質改良が進められました。そして江戸時代中期には日本産のシ ルクは中国産と遜色がなくなったのです。このため幕末の開港後は、シルクが日本の重要な輸出品となったのです。

日本シルク最盛期
日本と中国における最初の近代的な製糸工場と言われる富岡製糸場と中国 上海の寶昌糸廠などの機械化による生産量の増大は、シルクの国際価格の暴落を招き、ヨーロッパのシルク生産に大打撃を与えたのです。しかし富岡製糸場の機 械化を技術指導したのがフランス人で、機械はスイス製であったというのですから、皮肉なものですね。1909年、日本の生糸生産量は世界最高となりまし た。 生糸は明治、大正と日本の主要な外貨獲得源でしたが、1929年以降の世界恐慌で世界的に生糸価格が暴落したので、シルク産業にも影がみえてきました。

日本シルクの衰退
第二次世界大戦で欧米では、日本などアジア諸国との貿易が途絶えたため、シルクの価格が高騰しました。このためナイロン、レーヨンなど人造繊維の使用が盛んになったわけです。戦後、日本のシルク生産は衰退しました。 1998年の統計では、日本は世界第5位の生産高ではありますが、中国・インド・ブラジルの上位3ヶ国で全世界の生産の9割を占められ、4位のウズベキス タンも日本を大きく引き離しているのです。2010年では、市場に提供する絹糸を製造する日本国内の製糸会社は2社のみとなっているそうで、「国産シル ク」と表示されていても、どの段階での国産なのかはよく分からないのが現状です。

 

シルクの種類

シルクの種類

 

蚕(かいこ)による種類
1) 家蚕(かさん)
屋内で飼育された蚕。ニワトリでいえば鶏舎で育てられたもの。人が蚕の食物(桑の葉)を管理することで蚕の口の形状がほぼ一定となり、なめらかな糸ができます。

2) 野蚕(やさん)
屋外で飼育された蚕。ニワトリでいえば野外での放し飼い。とれた繭を山繭(やままゆ)といいます。すこしザラついた絹糸になり、油分が多くて染めにくいですが、優しい肌触りです。ちなみに野生のニワトリが存在しない ように、野生の蚕は存在しません。人間の管理なしには生きられず、野生回帰能力を完全に失っています。

3) 産地による呼称
●天蚕(てんさん)・・・日本の原産。現在は数は少ないが全国各地で飼育。
●柞蚕(さくさん)・・・中国が原産。中国とインドで飼育。
●ムガ蚕・・・インドのアッサム地方で飼育。
●エリ蚕・・・インドのアッサム地方が原産。中国でも多く飼育。
●その他・・・ブラジル・ウズベキスタンなどで、現在の日本より多くの蚕を飼育。

繭(まゆ)と絹糸による種類
蚕(カイコ)さんがある時期になると絹糸を出し、米俵型の繭(まゆ)を 作り、その中で蛹化(ようか=サナギになること)します。この繭が絹糸のおおもとで、主体はフィブロインです。それがセリシンでコーティングされていて、 いずれもタンパク質です。この絹糸は1個の繭で800~1,500mもあり、天然繊維の中では唯一の長繊維(フィラメント糸)だそうです。

1) 生糸(きいと)
蚕の繭(まゆ)を製糸し、引き出した極細の繭糸を数本揃えて繰 糸(くりいと)の状態にしたままの絹糸。一個の繭から取り出す糸は髪の毛より細いので、通常5~9個の繭から糸にしています。5~6個で14中(なか、平 均14デニール)、7~8個で21中、8~9個で28中などといいます。デニールは糸の細さ(太さ)の単位ですが、繭の外層部の糸は太く、内層部は細いの で独特の単位といえます。

2) 練糸(ねりいと)
生糸の表面のニカワ状の蛋白質セリシンを石鹸・灰汁・曹達などでアルカリ処理して取り除くと(ねり、精錬という)、麻のように張りのあった生糸が、光沢と柔軟さのある絹糸になります。このときセリシンを完全100%取り除くと、逆に光沢は著しく劣ってしまうそうです。

3) 撚糸(よりいと/ねんし)
文字通り「撚り」をかけた糸、またはそれをさらにより合わせた糸。弱く撚ると「ちりめん」となって、独特なシワの風味がある絹布ができます。強く撚って「水ねり」すると、復元力があってシワになりにくい絹布ができます。

4) その他
●玉糸(たまいと)・・・二匹以上の蚕が1つの繭を作ることがあり、節の多い太めの糸になります。もともと売り物にならず普段着として使われましたが、織りのユニークさでの人気もあります。
●真綿(まわた)・・・蚕の繭を煮て引き伸ばして綿にしたもの。空気を含んだ、毛糸のような感じに仕上がります。ちなみにコットンの木綿とは違います。
●紬糸(つむぎいと)・・・上記の真綿より糸を紡ぎだしたものが紬糸であり、有名な大島つむぎがあります。
●絹紡糸(けんぼうし)・・・生糸のくずをワタにして練って紡いだもので、一番毛糸に似た糸となります。劣化しやすい欠点があります。
●紬糸(つむぎいと)・・・生糸と副蚕糸(ふくさんし)等をワタにし紡いだもので、使いやすい。副蚕糸とは繭の蛹肌(さなぎはだ)で、繭の最内層です。繊維が細すぎて繰糸に通常適しません。
●絹撚糸(きぬねんし)・・・生糸、絹紡糸、紬糸等を何本か合わせてネジあげて、強度と太さと風合いをもたせます。

値段・輸入シルクなど
1) 値段

最高級は、皇室で使う「あけぼの」で、一反40万円もするよう です(一反は幅約37センチ、長さ約12メートル50センチくらいが標準とされる)。そこまでいかなくとも、一等繭で作ったものは一反10万円くらい。一 方、韓国産や中国産は一反1万円もしないものがあるといわれます。

2) 輸入シルク
●スパンシルク・・・家蚕(かさん)からできた、美しい光沢のシルク。光沢があってなめらかな、いかにも「シルク」という感じの優雅な風合いがあります。それには蚕の口の形を 一定に保つ必要があり、人が管理した食べ物が蚕に与えられています。
●タッサーシルク・・・インド全域の森林地帯で棲息する野蚕(やさん)からできた、独特な控えめの光沢のシルク。自然樹木の葉を食べるため口の形がいびつになり、ザクザクとした風合いとなります。
●ノイルシルク・・・絹紡糸(けんぼうし)のように生糸クズで作った、光沢のない綿に似たシルク。維にすき間があるので、ふくらみのある太目の糸ができ、ふらっとして暖かい感じがあります。

 

シルク原産地と国別比較

シルク原産地と国別比較

 

シルクに関する様々な統計を見てみましょう。

世界の繭(まゆ)と生糸の生産量
まず、「繭100kg」から作られるのは「生糸18.5kg」であることをアタマに入れましょう。
世界の繭(まゆ)生産量は,1950年代の生産量が約20万トン で,1995年には100万トン近くまで増加しましたが,2000年には60万トン程度にまで落ち込み,近年の生産量は70万トン程度となっています。生 糸生産量も同様で,1950年代に2万トン程度であったものが1995年には約11万トンにまで増加しましたが, 2000年には8万トン弱にまで落ち込み,近年は約12万トンの生産量となっています。

さて世界を俯瞰したところで、国別比較に入りましょう。

 

シルク原産地と国別比較

 

繭(まゆ)生産量の国別比較
世界の繭の国別生産量のグラフを示します。日本は限りなくゼロ%に近いです。

 

シルク原産地と国別比較

 

生糸生産量の国別比較
世界の生糸の国別生産量のグラフを示します。繭の場合と似たりよったりです。

 

シルク原産地と国別比較

 

日本のシルク産業
つぎに日本のシルク生産量と輸出量の推移を把握しましょう。

要するに現在の日本国内のシルクはほとんど輸入ということですね。ではその輸入シルク製品はどんなものかをみてみます。

 

ほとんどがシルク「二次製品」の輸入ですので、その内訳をみてみます。

ほとんどがシルク「二次製品」の輸入ですので、その内訳をみてみます。

 

ではどんな国から輸入しているのか。まず生糸の輸入をみてみます。

ではどんな国から輸入しているのか。まず生糸の輸入をみてみます。

 

次に絹糸の輸入をみてみます。

次に絹糸の輸入をみてみます。

 

最近はタイからの輸入も増えているようです。最後に絹織物の輸入です。

最近はタイからの輸入も増えているようです。最後に絹織物の輸入です。

 

次に絹糸の輸入をみてみます。

次に絹糸の輸入をみてみます。

 

 

【 営業日14時までのご注文分は当日に発送いたします。 】